犬小屋の比較
カッサン建築工房人気No.1 の犬小屋「置けるんやね」と、
その高知県産木バージョン「置けるんやね・自然派(杉・桧)」、
ついでに、ホームセンターなどで売られている大手メーカーの犬小屋を比較いたしました。
犬小屋比較表
置けるんやね | 置けるんやね・自然派 (スギ) |
置けるんやね・自然派 (ヒノキ) |
大手メーカーの 木製犬小屋 |
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主材料 | 構造用合板 (JAS規格) |
高知産杉 | 高知産桧 | 出所不明の木 |
塗料 | 天然塗料 | 天然塗料 | 天然塗料 | 合成樹脂塗料 |
生産場所 | 高知県 | 高知県 | 高知県 | 中国 |
安全性 | 3 | 5 | 5 | 3 |
耐久性 | 4 | 5 | 5以上 | 2 |
耐震性(強度) | 5 | 5以上 | 5以上 | 2 |
防蟻性 | 3 | 3 | 4 | ? |
自慢度 | 4 | 5 | 5以上 | 2 |
ぬくもり | 4 | 5 | 5 | 2 |
価格 | 手作りにしては安価 26,800円~ 46,000円 |
やや高め 58,000円~ 98,000円 |
高め 68,000円~111,000円 |
安い 9,000円程度から |
総合評価 | 4 | 4.8 | 5 | 2.2 |
置けるんやね、総評
「ほどほどの価格で良いものを」がコンセプトの一つ。
壁を構造用合板(通称:コンパネ)にしているのが賛否の分かれるところ。
コンパネはJAS規格品を使用しているので、最低限の安全性はクリア。
コンパネの厚みは12ミリ(大手メーカーの合板製の犬小屋は、厚みが9ミリ)。
見た目は「自然派」よりもすっきりした印象を受ける。
置けるんやね・自然派(スギ・ヒノキ)、総評
「妥協なしで良いものを」がコンセプトの一つ。
ほとんど全ての材料に自然木を使用しているため、安全度はピカイチ。
材の厚みは20ミリ(±2)もあるので、耐震性に優れている上、わんちゃんが少々かじっても大丈夫。
見た目は自然木の存在感たっぷり。
これは当工房に限った事ではありませんが、木という材料は割れが生じます。材に厚みがあるのでパカッと口を開くということはありませんが、「木は割れる」ということを認識したうえで、お買い求めください。
大手メーカーの木製犬小屋、総評
「とにかく安く」がコンセプトの一つと思われる。
材料の木は杉またはパイン材である場合が多いが、その産地は不明。
材料が薄いので、手で押すだけでグラグラするものもが多い。
余談
大手メーカーの犬小屋には、よく「天然木使用」と謳っているものがあります。
“天然木”という言葉の定義があやふやなので、全く嘘でもありませんが、これは明らかに消費者をだまそうとしております。
というのも、林業の世界において“天然木”というと、植林ではなく昔から生えているスギやヒノキのことを指します。屋久杉や魚梁瀬杉といったものがそれにあたり、当然ものすごく高価です。そんな高価な天然木を大量生産する犬小屋に使うわけがありません。
大手メーカーがいう“天然木”というのは、まず間違いなく植林のものでしょう。
当工房で使用するスギやヒノキも植林です。高知県の山に植えられた木を使用しているので、“高知県産木”と謳っています。
大手メーカーは出所の分からない木を使用しているので“○○産木”と謳えません。
そこで“天然木”という、実はすごい言葉なのに定義があやふやな言葉を使用しているのです。