犬小屋の作り方

犬小屋の作り方

安い、簡単、そこそこ頑丈な犬小屋の簡単な作り方を大公開。
30点以上の画像、2つの動画で、分かりやすく説明。“犬小屋の作り方”の決定版です。

このページに良く出てくる専門用語

ドウブチ

厚みが4.5cm×1.5cm程度の木材

コンパネ

コンクリートパネルの略。コンクリート建造物の型枠に使用する合板です。
ある程度の防水性があります。

ビス

インパクトドライバーで打ち込むネジです。
手回しのドライバーでは打ち込めませんのでご注意を。

では、犬小屋製作スタート!

工程 1

犬小屋の作り方
簡単な設計図を書いてイメージをつかみます。寸法も書いておくと、作業がスムーズに進みます。
今回の犬小屋の寸法は、幅50cm、高さ55cm、奥行75cmです。柴犬にピッタリのサイズです。

犬小屋の作り方
必要な道具と材料です。
材料は、コンパネ1枚半とドウブチ(1.5cm×4.5cmの木材)6本です。コンパネの規格は180cmm×90cmですが、ホームセンターによってはハーフサイズ(90×90)を置いているところもあります。なければ180×90を2枚買いましょう。

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道具類です。左からビス、インパクトドライバー、鉛筆、スケール、手ノコ、さしがね、電動丸のこ。右端の丸のこ専用定規は、あると便利ですが、なくても構いません。

工程 2

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コンパネにカットする線をひいていきます。画像はかなり見にくいのですが、しっかり線はひいてあります。

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コンパネをカットし終えたところです。全部で7枚のパーツに分かれます。

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両横の壁に、画像のようにドウブチを這わせます。このとき使うビスは25mmです。
次の画像はアップにしたものです。

工程 3

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画像で横になっているドウブチは、コンパネと面をそろえます。
画像で縦になっているドウブチは12mm(コンパネの厚み)ずらします。
ずらした部分に床板をはめるというわけです。

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上になっているのが床板です。
先につけたドウブチめがけてビスを打ち付けましょう。
これで床板と左右の壁がつながりました。

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床板と左右の壁がつながったところです。
次は前壁と後ろ壁をつなげる作業です。
まずは、床板の前後にドウブチを這わせましょう。

工程 4

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床板にドウブチを這わせ、ビスで打ち付けているところです。
ドウブチは、画像と同じように、広い面(4.5cm)が見えるように這わせましょう。
このとき使うビスは30mmのスリムビスです。
ちなみに、画像は小屋の後ろ部分です。

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こちらは小屋の前部分。
開口部があるので、ドウブチもそれに合わせて短くカット。
画像は、右側のドウブチを付け終えたところです。
この作業が終ったら、前面と後面の壁をつけます。

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これで全ての壁が組み上がりました。小屋っぽくなってきましたね。
次は屋根をつけましょう。

工程 5

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屋根をつける前に、屋根の勾配に合わせてドウブチを這わせます。
画像がぼやけてて申し訳ありません。

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片側の屋根をつけ終えたら、画像のように、屋根の下側にドウブチを這わせましょう(25mmのビス使用)。
ドウブチをつける意味は、次の屋根をはる時にビスを打ちやすくするためと、強度をつけるためです。

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屋根を付け終えたところです。
家の中に置くのなら、これで十分ですが、外置きを想定して作業を続けます。

工程 6

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床を地面から離すために、画像のようにドウブチを這わせます。湿気のない場所ならこれで十分です。

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小屋の下にレンガやブロックなどを置いた方が、小屋は長持ちします。
画像はレンガの上に置くことを想定してドウブチを這わせました。

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雨が絶対に当たらず、直射日光も当たらず、風通しの良い場所に設置するのならこれで十分ですが、そんな場所はめったにないので、作業を続けます。

工程 7

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画像のように、小屋の頂上部をドウブチで隠します。これは雨の進入を防ぐための大事な作業です。
ドウブチをL字に合わせると、画像のように左右アンバランスになってしまいますが、パッと見はあまり気になりません。

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どうですか? そんなに気になりませんよね。

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木工作業はこれでおしまいです。あとは塗装です。

 

きれいに仕上げるためのワンポイントアドバイス

ワンポイントアドバイス1

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ビスは2種類使います。
上が30mmのスリムビス。
下が25mmのビス。

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30mmのビスは、ドウブチを立てて張り合わせるときに使います。(画像の上がコンパネ、下がドウブチです)

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25mmのビスはドウブチを寝かせて張り合わせるときに使います。(画像の上がコンパネ、下がドウブチです)

ワンポイントアドバイス2

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ビスを打つときは、プラスのピットでグリグリグリっと、軽く掘ってやりましょう。「サラもみ」と言います。

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上の画像程度掘ってやれば十分です。特に、ドウブチの端にビスを打つときは必ずサラもみをして下さい(割れを防ぐため)。

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ピタッときれいにおさまりましたね。面倒ですが、きれいに仕上げるためには必要な作業です。

ワンポイントアドバイス3

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丸のこでカットした部分は、画像のように毛羽立っています。紙やすりをかけてやりましょう。
紙やすりは100~120番程度ものがオススメです。

犬小屋の作り方

切り口のラインがきれいになりました。

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屋根のカドや壁のカドなど、気になったところはどんどん紙やすりでこすりましょう。
この作業をするだけで、見栄えがかなり変わります。

塗装の仕方

塗装はとても重要な作業です。
コンパネの正式名称はコンクリートパネル。つまりコンクリートの建造物を造るときに使用する型枠で、大変丈夫です。
しかしそんなコンパネも、屋外に放置され続けると、一年もすればボロボロになります。
それを防ぐために、塗装は絶対に必要です。耐候性の高い塗料で、直射日光や雨、はたまた地面から来る湿気から守ってやらなければなりません。
塗装の際の注意点を以下に記します。

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塗装は塗りにくいところから塗るのが基本です。犬小屋の場合は裏側ですね。
まずは、裏側を二度塗りしましょう。

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コンパネの端やドウブチの断面は、特に念入りに塗料を染み込ませてください。最も腐りやすいところです。

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屋根の端も念入りに!
基本的には全面二度塗りします。ただ、屋根は最も傷みやすいので、もっと塗ってもいいでしょう。

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ビスを打った箇所は、たっぷり塗料を染み込ませてください。

100円ショップなどでも塗料を扱っているようですが、おすすめしません。
ホームセンターなどへ行くと、0.7リットルの缶が1500円程度で売っておりますので、そちらをお求め下さい。
※屋根部の塗装は、2、3年に1度塗り直しすることをおすすめします。

完成

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完成しました。日差しが強いせいか、塗料が薄く感じますが、2度塗りしております(屋根は4度塗り)。小屋の中は、床だけ塗装しております。
画像をよく見ますと、犬小屋の下に木片があるのが分かります。このように、少しでも地面から離すことによって、湿気を遠ざけましょう。レンガやブロックなどがおすすめです。

材料費
コンパネ2枚=約3,600円
ドウブチ(2m)6本=約1200円
油性塗料0.7リットル=約1500円
ビス(25mmと30mm)=約1000円
合計=7,300円

材料の価格は地域によって差がありますので、必ずしも上記の値段でおさまるとは限りません。
また、工具・道具類の値段は加えておりません。
あくまでも材料費のみの値段です。

製作にあたってのアドバイス

最初から完璧を求めすぎると楽しいはずの作業が、苦行になってしまいます。
「ちょっとくらい失敗してもかまわない」くらいの気持ちでいることが大切だと思います。
寸法を間違えようが、隙間ができようが、わんちゃんは気にしないはずです。DIYは楽しむことが一番の目的ですので、気楽に頑張ってください。

なお、補足説明の動画もありますので、ご覧になって下さい。
1.ドウブチに関して
2.ビスの打ち方

飾りつけにチャレンジ

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思った以上に頑丈なので、もちろんこのままで使用してもOKですが、ちょっと飾り気がなさ過ぎると思う方も多いでしょう。

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そんなときは、余ったドウブチなどで飾りつけにチャレンジしてみましょう。ドウブチが足りなければ、ホームセンターへGO! 数百円で売っています。
ただ、店員さんに「ドウブチ」と言っても分からないかもしれないのでご注意を。

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ドウブチをきれいにカットして、自分好みの犬小屋を作りましょう。

飾りつけ完了

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「ぽち」のネームプレートは、コンパネの端材で作りました。
今回は同じ色の塗料で統一したのですが、色を変えてやると、また違った雰囲気になるでしょう。

飾りの木材は、ビスで簡単に取り付けられるので、色々なアイデアを試してみるのも良いでしょう。
(ただし、屋根への飾りつけは雨漏りのおそれがあるのでオススメしません)

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犬小屋キット販売ページはこちらです。

“簡単”と謳ってしまいましたが、普段あまり大工仕事をやる機会のない方には、ちょっと大変な作業かもしれません。
特にコンパネをまっすぐにカットするのは、意外と難しいものです。何度も失敗して、何枚もコンパネを買うはめになってしまっては、犬小屋を作る気力が失せてしまうかもしれません。
そこで、カットした状態のコンパネと、その他必要な材料をお手頃な価格で販売いたします。
※キット内容=カットしたコンパネ・必要な分のドウブチ・必要な分のビス

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当工房でも実際に試してみました。
しつこい勧誘などは全くありませんでした。安心してお試し下さい。

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