ばか犬ねぎの生態と歴史
ねぎのプロフィール
2002年生まれ。黒いシーズーと、白っぽい日本犬との雑種。
愛くるしい表情とは裏腹に、飼い主を何度も血まみれにさせる。
2010年あの世へ。
家に来たばかりのねぎ
北海道にいる時、一時期郵便配達のバイトをしておりまして、
とある昆布番屋に配達に行くと、生まれたての子犬が3匹、
段ボールに入って玄関におりました。
私がなでていると、そこの家主が、
「一匹持ってけ!」
と。
「それじゃあもらいます」と、数ヶ月経って乳離れした頃、もらってきました。
子供のいない私ら夫婦には、まさしく我が子。
かわいくってかわいくって、
かわいがり過ぎて、かなりわがままな犬になってしまいました。
夏の楽しみ
北海道羅臼町のキャンプ場にて。
抱えているのは、現場で出た端材。
薪として使うのですが、ねぎがガジガジしたくてしょうがない顔して見ております。
オショロコマ釣りの一場面。
魚が釣れると、ねぎは不思議そうに眺めておりました。
ねぎは石が大好き。
川に顔を突っ込んで、川底の石をくわえてきます。
何が楽しいのか不明です。
こちらは海釣り。
ほとんど人の来ない穴場の堤防にて。
海の向こうにうっすらと見えるのは、北方領土の国後島。
広いところで走り回るのが大好きでした。
冬の楽しみ
冬でも駆けずり回ります。
川に落ちないか、いつもヒヤヒヤしておりました。
こちら、羅臼岳登山口にある間欠泉。
ちょうど噴き出たところでした。
山から流氷を見つめるねぎ。
お座敷犬のような風貌のくせに、
意外と泳ぎが達者です。
流木を回収すると、クルッと方向転換して戻ってきます。
写真では分かりませんが、季節は冬です。
雪山で遊んだ後は、
ご覧のように雪がこびりつきます。
これはまだましな方で、ひどい時は顔が岩のようになります。
その他の北海道時代の写真
現場が家から近いと、ヨメさんが一服の時間を見計らって、ねぎと散歩に来たものです。
よーーーく、ペロペロと舐めてきました。
幸福なひと時ですが、
黙っているといつまでもやっているので、
毎回5分ほどで勘弁してもらいました。
寝るときも一緒。
寝てない時も一緒。
うたた寝の時も一緒。
出稼ぎ先の小樽へも連れて行きました。
羅臼町を離れる時の写真。
もちろん中にねぎもいます。
これから一路、高知へ。
高知時代
高知に来て初めて製作した犬小屋の中で。
ねぎには大きすぎかな?
珍しい可動橋のある港にて、ヨメ様と。
橋が上がろうが下がろうが、ねぎは全く関心なしでした。
ねぎ! と呼ぶと、ちゃんと振り返ってくれます。
ホント、目に入れても痛くないとは、このことです。
かまれると痛かったけど・・・。
数少ないゴボウと一緒の写真。
最初はねぎが嫌がっていたのですが、3か月ほど経つとだいぶ慣れてきました。
しかし、その矢先・・・。
散歩中、するりとヒモが手から抜けました。
ねぎは走行している車に、
「ワンワンワンワン!」と吠えながら向かっていき、帰らぬ犬に。
何考えてんだ、ばか。
ねぎの死から3年。
実家の名古屋で見つけた写真です。
姪っ子と写っております。
初めて見る写真でした。
ねぎの亡霊を見つけたようで、自然と涙がこぼれました。